後悔しないように良し悪しを見極める
業界未経験からITエンジニアになる近道は、プログラミングについての基礎知識を蓄えてから客先常駐エンジニアになることです。ただし、客先常駐エンジニアのメリットだけでなく、デメリットについてもしっかり把握して良し悪しを判断する必要があります。常駐先が変わるたびに経験と出会いが増え、スキルアップにつながるメリットがある反面、高度なスキルを必要としない現場に長く常駐して、スキルが退化してしまうリスクもあります。
-
様々な経験と出会いがある
IT業界未経験でも入りやすいのが常駐エンジニアのメリットです。数ヶ月サイクルで職場が変わるなら、複数の現場のやり方を体験しながら学ぶことができます。経験が増えればそれだけ実績を積むことになり、実績が新たな仕事につながる可能性もあります。常駐先での仕事ぶりが他社の目に留まり、引き抜かれることもあるでしょう。職場が変われば人間関係も変わるので、出会いが増える分だけ仕事にもプライベートにもチャンスが増えます。
-
未経験でIT業界を目指すなら”常駐”
専門性が高いエンジニア職としてIT業界に未経験で入ることは、多くの人が想像しているよりは簡単です。たしかに経験のない状態で大手企業に入ることはかなり難しいですが、客先常駐メインのIT企業ならチャンスがあります。ただし、未経験でもプログラミングについての知識とスキルは必要です。独学でもいいので、プログラミングの基礎知識をしっかりと頭に入れておくようにしましょう。いきなり難しい書籍から入らずに、入門書を読破するところから始めるのがおすすめです。
-
メリットがあれば当然デメリットもある
客先常駐のメリットを考慮するなら、デメリットについても公平に考慮する必要があります。常駐エンジニアのメリットは、デメリットと重なる部分が少なくありません。働く現場や働く姿勢によっては、まるでスキルアップにならない可能性もあります。自社への帰属意識も育たず、長年常駐エンジニアとして働いているうちに、気づけば需要がなくなり、IT業界の「35歳定年説」のとおりになってしまう恐れもあるなど、見過ごせないデメリットがあります。
-
常駐エンジニアに向いている人の特徴
常駐エンジニアに向いている人の特徴としては、「環境の変化を楽しめる」「幅広い知識を身につけたい」「フリーランス志望」などが挙げられます。常駐エンジニアは、さまざまなプロジェクトで多様な技術や企業文化に触れ、スキルや人脈を築ける点が魅力です。一方「一つの技術を極めたい」「自社開発に携わりたい」「安定志向」といったタイプの人は、常駐より自社開発エンジニアの働き方のほうが向いている可能性があります。
こちらも読まれています!
-
メリットがあれば当然デメリットもある
新しいプロジェクトにチャレンジする企業に常駐するならスキルアップにもなりますが、コピペばかりでまともにコードを書く人すらいないような現場に常駐するならスキルアップにはなりません。自社はあってもほとんど行かなければ帰属意識は薄れてしまいます。長年常駐していて気づけば30を超えており、エンジニアとしての旬が過ぎて「定年」扱いになってしまう可能性もあるなど、常駐エンジニアにはデメリットもあるので要注意です。
-
会社員よりフリーランスで働くべき!
新卒でIT業界に入り、そこから3、4年が経過しても年収は300万円台前半と、なかなか年収が上がらない会社員エンジニアは少なくありません。常駐エンジニアとして給料をもらって働くなら、フリーランスをおすすめします。同じ仕事でも、収入が倍ほど変わる可能性もあります。メリットとデメリットを知って慎重に判断すべきなのは、会社員でもフリーランスでも同じなので、これを機にフリーランスについても考えてみてはいかがでしょうか。
-
様々な経験と出会いがある
初めてIT業界に足を踏み入れるなら、常駐エンジニアからスタートすると業界になじみやすいかもしれません。常駐エンジニアのいいところは、経験や出会いが増えるところです。居場所が変化するたびにその場のルールを覚えたり、新しい技術について勉強したりするのは大変ですが、様々な経験を積み重ねておけば、その後エンジニアとしての幅を広げていく助けにもなります。また、出会いをきっかけに別の新たな道に進むこともあります。