常駐エンジニアの実態に迫る

メリットがあれば当然デメリットもある

メリットがあれば当然デメリットもある

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常駐エンジニアのデメリットについて考える

客先常駐エンジニアの働き方や条件には良し悪しがあることは事実です。そのため、これから常駐エンジニアになろうと考えている人は、メリットばかりではなくデメリットについても理解しておくことで、公平な判断を下すことができるでしょう。常駐エンジニアのメリットとデメリットは紙一重なところがあります。大切なのは、常駐エンジニアのデメリットについてしっかりと理解し、できるだけそれらのデメリットをメリットへと変えていくことです。

スキルが上がらないこともある

「常駐エンジニアはスキルアップできる」という話の逆になってしまいますが、エンジニアの働く姿勢によってはスキルが一向に動かなくなる可能性があります。常駐エンジニアになれば様々な経験ができるものの、企業がどんな目的で常駐エンジニアを置いているかによるところが問題です。そもそも扱っている開発案件のレベルが低ければ、それ以上のスキルはもちろん身につかないでしょう。周囲にいるエンジニアのレベルも同様で、IT業界でなくても対処できそうな案件を取り扱っているような現場で、高度なスキルを磨くことはまず期待できないでしょう。コピペでできるプログラミングの案件ばかりの日々になってしまえば、エンジニアとしての成長は見込めません。

自分の会社に対する気持ちが冷めてしまう

常駐エンジニアは、一応「自社」と呼べるところはあるにせよ、実際に働くのは他社のオフィスです。自分が所属している会社であるはずなのに、自社に対する帰属意識はあまりなく、常駐先では「よその人」扱いになり、自社に対する愛着はますます湧かなくなってしまいます。自社で成果を出して高く評価され、それがモチベーションとなってさらに努力するという、一般的な会社員なら普通にあるようなことが、会社員なのにできないというもどかしさを感じる人もいるでしょう。同じ業務内容でも、日によっては派遣社員のほうが残業代で稼げている場合があるのを見ると、余計に常駐エンジニアという立場に疑問を感じるかもしれません。

エンジニア特有の年齢的な壁がある

IT業界には「35歳定年説」というものがあります。これは、35歳になったら仕事がまったくなくなるのではなく、35歳ぐらいになると現場作業のエンジニアからマネージャークラスへとステージが移ることから生まれた言葉ともとれます。30代を過ぎても現場で必要とされるエンジニアは、若手には到底追いつけないような高いスキルを持っているものです。つまり、常駐先でスキルアップにならない案件ばかりをこなしていると、いつまでたっても成長できず、本当に「35歳で定年状態」に陥ってしまう恐れがあるのです。

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