常駐エンジニアの実態
IT業界にまだ足を踏み入れていない人が業界全体に抱くイメージと、IT業界の現状にズレがあることは珍しくありません。その中でも、エンジニアの働き方に対するイメージのズレは大きく、一般的な会社員と同じように、入社した企業を自分の職場にして働くことができるイメージを持っている人が大勢います。しかし、お客様である企業の常駐エンジニアとして働く人が多いというのがIT業界の実態で、自社開発や受託開発はやりたくてもやれない企業が大半なのです。
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客先常駐という働き方
ITエンジニアに多いのが「客先常駐エンジニア」です。働き方としては正社員が毎日自社に出勤するようにお客様の会社に出勤し、労働力を提供します。ひとつのシステム開発を目的として業務に携わるわけではなく、派遣先の職場の必要に応じた業務をこなすことが主な役割です。スキルアップや昇給が難しいというデメリットもありますが、IT業界に慣れていないかけだしのエンジニアにとっては、勉強になることもたくさんあります。
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IT業界のエンジニアは客先常駐が多い
ITエンジニアの働き方に対するイメージは、一般の会社員と同じように社員が自社に出勤し、自社のオフィスで作業をしているイメージですが、実際は客先常駐という形で働いている人が大勢いる状況です。システム開発の規模が大きくなると、1つの企業が抱えるエンジニアでは間に合わないので、外部からエンジニアを呼び寄せることになります。大きな案件を受注できる大手IT企業が、エンジニアの雇用を抑えて常駐エンジニアを入れようとするのはこのためです。
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メリットがあれば当然デメリットもある
新しいプロジェクトにチャレンジする企業に常駐するならスキルアップにもなりますが、コピペばかりでまともにコードを書く人すらいないような現場に常駐するならスキルアップにはなりません。自社はあってもほとんど行かなければ帰属意識は薄れてしまいます。長年常駐していて気づけば30を超えており、エンジニアとしての旬が過ぎて「定年」扱いになってしまう可能性もあるなど、常駐エンジニアにはデメリットもあるので要注意です。
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会社員よりフリーランスで働くべき!
新卒でIT業界に入り、そこから3、4年が経過しても年収は300万円台前半と、なかなか年収が上がらない会社員エンジニアは少なくありません。常駐エンジニアとして給料をもらって働くなら、フリーランスをおすすめします。同じ仕事でも、収入が倍ほど変わる可能性もあります。メリットとデメリットを知って慎重に判断すべきなのは、会社員でもフリーランスでも同じなので、これを機にフリーランスについても考えてみてはいかがでしょうか。
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様々な経験と出会いがある
初めてIT業界に足を踏み入れるなら、常駐エンジニアからスタートすると業界になじみやすいかもしれません。常駐エンジニアのいいところは、経験や出会いが増えるところです。居場所が変化するたびにその場のルールを覚えたり、新しい技術について勉強したりするのは大変ですが、様々な経験を積み重ねておけば、その後エンジニアとしての幅を広げていく助けにもなります。また、出会いをきっかけに別の新たな道に進むこともあります。